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#TeamEastside Hip Hop Edition vol.1
-Eastside Golfとその仲間たち-
Eastside Golfファンなら知っての通り、我々のファンや仲間/ファミリーを#TeamEastsideと称している。それはもちろんこの記事を読んでいる貴方のことでもあり、遠いアメリカでゴルフを楽しんでいる人でもある。そんな中今回フォーカスしたいのはエンタメ業界に身を置いているアーティスト達、特にヒップホップとの関係性である。ヒップホップとは密接な関係を持つ本ブランド。ゴルフとヒップホップの持つストーリーを紐解いていこう。
ゴルフとヒップホップ
まず第一に、ヒップホップとゴルフの歴史から話を始めよう。知っての通りゴルフは白人至上主義の時期が多くを占めたスポーツである。その反面、ヒップホップは1970年代初頭にニューヨークのサウス・ブロンクス地区で生まれたブラックミュージックである。貧困の中生まれたアフリカ系アメリカ人の子供達は当時流行っていたディスコに行くお金が無く、自分達で公園で始めたパーティーでヒップホップが産まれた。白人であり裕福な層がプレイできたゴルフは正しくディスコに等しく、真逆の存在と言っていいだろう。
その後数々の黒人プロゴルファーが誕生し、人種の壁が無くなってきたゴルフ業界だが、ヒップホップとは遠い存在にあったのは事実。そんな中2000年前後にゴルフをいち早く取り入れたレーベルがある。それはBad Boy Recordsである。Puff Daddy (現Diddy) によって設立され、今は亡き伝説のラッパーThe Notorious B.I.G.を排出したレーベルとして知られるBad Boy Records。彼らはミュージックビデオにゴルフの要素を入れ、ユーモア溢れる作品であるMo’ Money Mo’ Problemsを1997年にリリース。この楽曲はメガヒットを記録し当時のヒップホップ好きなら知らないものはいない。この背景にあるのは彼らの楽曲の作り方にもある。サンプリング (現存している楽曲を用いて曲を作る技法) を使用し、ヒップホップでは当時タブー視されていたディスコの楽曲を多く取り入れていたのである。こう言った背景から多様性を重んじるレーベルということもありゴルフにも着目したのであろう。
その後数々のラッパーがゴルフを取り入れたミュージックビデオを作成したが最も色濃くゴルフを取り入れたのがTyler The Creatorである。彼の所属しているレーベルOdd Future (Odd Future Wolf Gang Kill Them All) は2007年にロサンゼルスで始まり、若者に多大な影響を今でも与え続けている。スケーターファッションに身を包み奇想天外な事をしでかす集団として有名だった彼らだが、2010年初頭に始めたブランドがGolf Wangである。ヒップホップ x ゴルフという今までにない提案をしたこのブランドは瞬く間に若者の注目を集めた。これぞヒップホップとゴルフが本格的に結びついたタイミングと言っても過言ではないであろう。これを皮切りにアメリカでは若者のゴルフ人口が一気に増え始めたのである。
Eastside Golfとヒップホップ
Eastside Golfの創設者であるオラジュワン・アジャナクとアール・クーパー。アトランタ〜デトロイトで過ごしてきた彼らはヒップホップの熱狂的ファンである。アトランタ、そしてデトロイトはヒップホップのメッカとしても知られ、特に2000年代に突入してからこの両地区はエミネム (デトロイト) やアウトキャスト (アトランタ) といったグラミー受賞アーティストを数々排出。その為彼らは常にヒップホップを聞いて育ってきたのである。
その影響が一番出ているのはEastisde Golfのロゴとして知られるスウィングマンロゴであろう。アジャナクがこのロゴを作った時にイメージしたのは等身大の自分だというー、金のチェーンにジーンズ、そしてスウェット。元々のゴルファースタイリングからはかけ離れたイメージだとも言える。ただ、これこそヒップホップがEastside Golfに与えた影響を物語っている。されど、ヒップホップ好きじゃないと着てはいけないなんていう意味合いはない。自由にファッションを楽しんでいい。個性を大事にするべきというメッセージとして受け取ってもらえると嬉しい限りである。
次回はアメリカ、そして日本国内にいる#TeamEastsideの面々を紹介しよう。あなたの一押しアーティストも、我々#TeamEastsideの一員かもしれない。